Oct18th

菅原政貴 少林寺拳法 解説

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少林寺拳法とは

少林寺拳法とは、宗道臣が日本で創始した武道である。武術の体系であると同時に「人づくりの行」であり、「護身錬鍛」「精神修養」「健康増進」の三徳を兼ね備える「身心一如」の修行法をとり、「技」と「教え」と「教育システム」を3本の柱としている。技の特徴は、護身を旨とする拳法。教えの中心思想は「自己確立」と「自他共楽」。教育システムとしては、数百ページにわたる教範、入門から高段にいたるまでの修行計画が記された科目表で文書化標準化が図られ、また特に指導者育成機関として禅林学園(専門学校)を有している。

少林寺拳法グループは、以下5つの組織からなる。宗教法人金剛禅総本山少林寺、一般財団法人少林寺拳法連盟、学校法人禅林学園、少林寺拳法世界連合(WSKO)、SHORINJI KEMPO UNITY。中国武術のひとつである少林拳とは間接的な関係にある。

少林寺拳法の概要

少林寺拳法は、拳の修行を行う武道としての側面と、精神修養と人格形成を行う社会教育活動の側面を持っていることに特徴がある。技の体系は、創始者である宗道臣が中国大陸在留中に会得した各種の拳技(少林拳の一種であった少林梅花拳他)をベースに、独自に創意工夫を加えて再編成されたものであり、社会教育活動としても、その拳技の修行を通して青少年をはじめとした個々人の精神的成長を支援している。

宗道臣は後年、単に武道団体を創始したかったのではなく、「敗戦した後の日本の若者の堕落ぶりは目を覆わんばかりであった。荒廃した日本民族の自立を再度うながすべく、一人でも気骨ある若者を育てる教育の場を創造したかった」と回顧している。宗は自らの想いを実現すべく一時期仏教の教えを説く試みをしており、これが合わさって真の武道、宗門の行としての少林寺拳法を立ち上げる動機となった。

武道としての少林寺拳法の本来の位置づけは、宗教法人金剛禅総本山少林寺に伝承する霊肉一如の修行法であり、その修練をとおして、精神修養・護身練胆・健康増進の三徳を兼備し、金剛の肉体と不屈の勇気、円満な人格、思いやりと優しさを持った人々を多く育てあげて、それにより人々が平和で幸福な理想社会を実現する為の力を獲得する真のリーダーづくりであるという。つまり、人造りによる国造りの大道が本来の目的であるとされる。そうした意味で、宗教団体というより、また、武道団体というよりも、社会教育団体という言葉の方が似合う位であるとされている。

ちなみにここでの「宗門の行」とは、「人が心の迷いを去って真理を会得し、自らがよりどころと出来る自己を確立し、それによって社会の平和と幸福に奉仕、貢献する為に行じる」という意味だという。

時には法衣と呼ばれる仏門の服装をまとい、おもに二人一組で行われる演武は、飛燕と呼ばれる突きと蹴りの攻防、そして鋭い気合の応酬、床にたたきつけるがごとくの投げ技と関節技、そして圧法と呼ばれる技法も併用される。静と動を同時に行う禅の拳法と称された。創始当時には他流派武道から多く転籍があり当時としては魅力ある技術体系であったと想像される。一方、少林寺拳法は戦後の創始ではあるが、日本九大武道(日本武道館認定)の一つとなった。また金剛禅と呼ばれる調和の思想は、創始60年を経過した今も、剛柔一体の技法と同様に多くの人々の共感を呼び、さらに会員数は増え続けているとされている。

同時に別派を認めない世界で唯一の宗教団体、武道団体、教育団体として結束力が強い